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車椅子のM男、初めての射精管理体験

「自分で立てないクセにチンコは立つんだね」

こんな暴言すら、M男の僕にとってはご褒美でした。

これは車椅子生活を送っている僕が女王様に射精管理をしてもらった時の体験談です。

車椅子

僕は訳あって車椅子がないと生活できない体です。歩行以外の日常生活はある程度こなせるので一人暮らしをしていますが、ヘルパーさんにも来てもらい何かと介助をしてもらう事もあるといった感じです。

こんな僕なので彼女が出来るはずもないですし、そもそも出会いすらありません。日常的に接点のあるヘルパーさんは基本男性ですし、仮に妙齢の女性が担当になったとしても僕のような体の不自由な男を恋愛対象として見る事なんてあり得ないでしょう。

そういえば、何年か前に車椅子の男性が主人公の恋愛ドラマがありました。
健常者の綺麗な女性が車椅子の男性に恋心を抱き、最終的には結婚をするという内容です。途中、主人公男性の介護を担当するヘルパーの人妻にも想いを寄せられるようなモテぶりでした。
が、こんなのは所詮ドラマの世界の話でしょう。
百歩譲って本当にこんなシチュエーションが生まれるとしても、よっぽどのイケメンでなければ起こり得ないと思います。もしくはそれなりの富と名声があれば可能性はあるかもしれません。

けれど僕はイケメンでもなければ、お金持ちでもありません。幸い手に職はあるものの、ごく一般的な生活を送るのが精いっぱいです。

当然、彼女なんて出来た事はないし、恥ずかしながら30歳を過ぎた今も童貞です。けれど性欲がないわけではありません。そういう時は動画などを見ての自慰でやり過ごしてきました。
だからでしょうか。僕は人一倍性に対する妄想や想像力が逞しいですし、女性に対するコンプレックスも強いです。
その結果、僕のような男が女性と対等に接するのはおこがましい。女性に仕えたり服従する事で何とか存在を認めてもらえる生き物なのだという考えを持つようになりました。

でもこれは逆に言えば、僕のような男でも女性に服従する形であれば相手にしてもらえるかも、という浅ましい打算があった事も自覚しています。
そう、僕は自分のような男は女性に相手にされないと思いつつ、あわよくば女性とお近づきになりたい、出会いたいと願う賤しく卑怯な男でもあるのです。

ちなみにこのような思いを持つようになったのには明確なきっかけがあります。それはある一つの物語、家畜人ヤプーという小説です。
この物語では女性が男性を支配する世界が描かれています。特に日本人の男はヤプーと呼ばれ、便器や馬、愛玩動物などの家畜として扱いやすいような人体改造を施されます。

僕はこの作品を漫画で見て知ったのですが、人体改造により体の自由を奪われ女性に仕えるヤプーと足が不自由でろくに女性と関われない自分が重なりました。そしてまさにヤプーこそが僕のあるべき姿だと思ったのです。

僕の中のM男が目覚めた瞬間でした。

さっきも書きましたが、僕は女性に相手にされないと思いつつ、あわよくば女性とお近づきになりたい、出会いたいと願う賤しい考えの持ち主です。
彼女もいないし女性との接点もないけれど、常日頃からあわよくば出会いが欲しいという気持ちはありました。

そんな僕がある日見つけたのが、男を虐げる事に歓びを覚える女王様やS女性とお近づきになれるサイトでした。
ここならもしかしたら僕のような男でも出会いがあるかもしれない、相手をしてもらえるかもしれない、と思った僕は早速使ってみる事にします。

“車椅子ユーザーのM男です。ヤプーの世界に憧れています。女性様の玩具になりたいです”

といったメッセージを載せたものの反応はありません。逆に僕の方から女性へメッセージを送ったりしました。
それでも無視されたり心ない返事が届いたり、と思うようにはいきません。
やっぱり僕のような男は玩具にもしてもらえないのかと落胆しました。

けれどそれから一日経ってからでした。一人の女性からメッセージが届いていたのです。

“玩具になりたいって何が出来るの?”

僕に興味を持ってくれたのは明白でした。けれど何が出来るのか、と聞かれると僕は困りました。実際の経験もないし、意気込みを書いただけで具体的には何も考えていなかったからです。
かといって、その事を正直に伝えたら興味をなくさせてしまうのではないかとも思いました。

“どんな事でも頑張ります!”

僕は苦肉の策でこのように返事をしました。

“そう。で、車椅子ってなるとどこで楽しませてくれるつもりなの?”

続いての返事もまた僕を困らせるものでした。場所までは考えていなかったからです。
一般的にはラブホテルにでも行くのでしょうか。でも僕は行った事はありません。バリアフリー対策がされているのかも分かりません。
普通のホテルなら車椅子の僕でも問題なく利用出来るのではとも思いましたが、そもそもラブホテルにしても普通のホテルにしても目的地まで行くのに手間がかかります。
僕にとって一番都合がいいのは自宅でした。

いきなり自宅に招くのは失礼だろうか、とも思いましたがどう考えてもそれ以外の選択肢は不都合な点が多いと感じました。

“出来れば自宅に来ていただくのが一番いいのですが、どうしても抵抗があるようならホテルでも構いません”

僕は第一希望を伝えつつ、妥協案としてホテルを提案しました。

“自宅ってまさか実費で来いなんて言わないよね?”

返事の内容からして自宅に来ていただく事について、金銭的な事以外は問題ないように感じました。
確かに自宅まで来てもらうのにタクシー代も出さないでは失礼を通り越して非常識だと思いました。
僕がホテルへ行くとなると介護用タクシーの利用は必須だしさらにはホテル代も必要となるわけで、その分を女性に託すと考えれば何の問題もありません。

“もちろんタクシー代は出させていただきます”

こうして僕は初めて女性と性的な触れ合いをする約束を交わしたのでした。

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